2018/03/08
My Favorite Things (1959) Richard Rodgers&Oscar Hammerstein II
今回ご紹介する曲はミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』のナンバーから「My Favorite Things」。邦題は「私のお気に入り」です。中学校の吹奏楽部に所属していた時に、演奏会でこの曲を含むサウンド・オブ・ミュージックメドレーを演奏した思い出があります。
The Sound of Musicは1959年にブロードウェイの劇場で上演された作品です。現在でも再演が重ねられ、また日本でも宝塚歌劇団や劇団四季などが公演を行っています。世界的に知名度が上がったのは1965年にジュリー・アンドリュース主演で映画化されヒットしたのがキッカケでした。僕もこの映画が大好きで、子供の頃から何度も繰り返し観ています。セリフを全て覚えてしまったのは「となりのトトロ」かこの作品くらいでしょうか。あとナウシカとラピュタと魔女宅もほぼほぼ…。
「私のお気に入り」は舞台版と映画版では少し使われ方が異なりますが、どちらもマリア先生が歌うナンバーです。映画版では、就寝前に突然の雷で怯える子供たちの為、自分のお気に入りを思い浮かべて楽しい気分になろう♪と歌います。マリア先生役のジュリー・アンドリュースは本当に歌が上手いです。音域も広く声質もソフトでクリア、伸びやかに歌い上げても大変に美しいです。前年に公開されたディズニー映画「メリー・ポピンズ」の主演としても有名ですね。
このミュージカル、子供でも楽しめるナンバーが多いですが、1930年代のナチスドイツとの絡みや大人たちの恋愛事情、揺れ動く女心などが繊細に描かれているので、歳を重ねてからの方がより深く理解できると思います。「私のお気に入り」以外にも、「もうすぐ17才」や「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」など、数々の名曲に溢れています。
「My Favorite Things」は1961年にジャズサックス奏者のジョン・コルトレーンがカバーしたことで、今ではジャズのスタンダードとしても親しまれています。また最近の日本では、クラシッククラリネット奏者である赤坂達三さんのアレンジが、JR東海『そうだ 京都、行こう。』のCM曲として使われて有名になりました。マスターが好きなオススメのカバーは、柔らかい声で優しく歌う日本のアコースティックデュオ「羊毛とおはな」のアレンジです。
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NO MUSIC, NO LIFE.
美味しいコーヒーと一緒に、音楽を楽しみましょう