今月の世界の珈琲(5月)

今月の世界の珈琲(5月)

インドネシア共和国 『セレベス』

Republik Indonesia Bhinneka Tunggal lka

 インドネシアのアラビカコーヒーといえば「マンデリン」が有名ですが、セレベス島(スラウェシ島)も小さいながらコーヒーの産地として知られています。セレベス島は4本の長細い半島部が四方に足を伸ばしたK字型の形をしていて、その特異な形状により平地部が少なく、高地部は切り立って険しい地形をしています。集落は島の隅々に分布いますが、まだ十分に整備されていない交通インフラの問題もあって、セレベス島は秘境の地と呼ばれています。それぞれ集落で独特の生活を行い、特有の歴史、文化、言語、慣習を守り続けているのです。山岳地帯は気温と湿度の変化ですぐに霧のかかり、コーヒーの木はほとんどがその斜面に植えられるためその世話は大変な手間暇がかかっています。

セレベス島の中でも特に良質なコーヒーが生産されているトラジャ県、エンレカン県から集荷したコーヒーをマンデリンの精選方法と同様にスマトラ式で仕上げました。マンデリンよりも口当たりが柔らかく、「フルーツや柑橘系のタンギィ」と「マンデリンのような独特の香り」の調和をお楽しみ頂けるコーヒーで す。

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秘境の地セレベス島からやってきました。険しい斜面で栽培されたチェリーを、丁寧にハンドピックで収穫し、独特のスマトラ式精選で処理しました。グレードの高い逸品に仕上げています。大地を連想させる風味の中にも、ほのかな酸味が 感じられる味わいです。

 

一杯の珈琲で世界を旅する

海を越えて 国境を越えて